コロナ渦中のベトナムに滞在中のボクが感じること

どうも。コロナウイルスの上陸によって陸の孤島と化してしまったベトナムで生活しているゆーです。
ボクはバックパッカーとしていろいろな国を旅するのが趣味なので、いろいろな国に滞在している日本人のネットワークを持っています。

それでインドとか、マレーシアとか、はたまた南米とか。
様々な国でコロナ生活を送っている日本人の友人の情報が流れてきたりします。

外国で生活している日本人っていうのは、こういった有事の時は大変ですよね。

ボクも完全に仕事を失って、正直しんどい状況に立たされています。
現在のベトナムの状況は日本の10倍位深刻なわけですが、ここまで経済が死んでくれるともはや諦めモード。
いやそれすら通り越して悟りの境地が見えてくるものなのかもしれません。

「コロナウイルスって別に悪いことばかりじゃないでしょ」
そんな意見を言う人が世界各地でだんだん増殖しているのを感じます。
今や世界のブームの最先端は「コロナに感謝」なのじゃないでしょうか。

アメリカよりもベトナムの方が先を行っているみたいだよ

日本人はどうしても欧米の情報は参考にするけど、発展途上国から流れてくる情報はスルーする傾向にあるみたいです

「アメリカでは〜フランスでは〜」といった欧米情報はネット上にもたくさんあるんだけど、ベトナム政府の対策を参考にする気なんてさらさらない。
そんな感じを受けます。

でもバックパッカーとして、世界中の情報を収集しているボクから見るとこれはちょっとおかしい話。
だってコロナ対策の推移は
途上国→欧米→日本
と言う順番に流れているのが明らかだからです。

コロナ騒動によって途上国で変化が始まったのは2月初旬。
欧米が騒がしくなってきたのが3月初旬。
そして日本では途上国から2ヶ月遅れでコロナの波が到着し始めているわけです。

つまりコロナ対策の最前線は途上国にある。
今のベトナムは2ヶ月後の日本なんじゃないか、って言いたいんです。

ベトナムを中心として途上国のコロナ騒動はこんな感じ

ボクが住んでいるベトナムでは学級閉鎖が始まったのは2月2日でした。
そして3月22日には全ての外国人の入国を禁止。
それ以前に入国した人であっても場合によっては軍用施設で2週間の隔離を受けることになりました。

ベトナム政府、3月22日から全ての外国人の入国を停止

新型コロナウイルスで学校は休校、祭りも中止―感染拡大対策

ボク自身、滞在しているアパートから公安に呼び出されてたたき出されそうになる、っていう事件にも遭遇しましたしね。

街中には街宣カーのようなものがいつも走っていて、「新規感染者が〇〇通りに発生しました」と言うような注意勧告がいつもされているし。
携帯電話には毎日ベトナム保健省からの注意勧告メッセージが「迷惑メールか!」っていうう位のレベルで送られてくる。

喫茶店やレストランは当然クローズ。
スーパーの買い出し以外の外出は推奨されていないし、そもそも外出時にマスクをしていなかったら処罰されるっていうほどの徹底ぶり。

ボクはインドで安宿を経営している友達がいるんですけど、インドでの外出制限はもっと厳しく運用されているらしいですよ。
友人の安宿が入っているビルの警備員が日本人の外出を制限したいらしく、2日に1回ぐらいしか買い出しに行けない、と嘆いていました。

しかもスーパーでは生鮮食材。
つまり野菜とか果物なんかは入手が困難。
米だけでも備蓄をしておかないと心配だ、っていうことを彼は言っていました。

一応インドにも日本帰国便がいくつか準備されたみたいなんですけど、それもデリーとかの超大都市圏に住んでる人に限られるみたいですからね。
実質ほとんどの日本人は閉じ込められていると言う状況に近いわけです。

さらに悲惨なのはアマゾン川やアフリカ旅行など、世界の僻地を旅していた人たち。
アマゾン川を下ってブラジルに入国しようとしていた人は、入国直前にブラジルの国境が閉鎖してなんとアマゾン川で立ち往生をしているらしい。

コロナで経済が死ぬと精神レベルが上がっていく

人間はどうしようもなくなってくるとむしろ別の世界が見えてくるのかもしれない。
というのも途上国で苦境に立たされている人たちのフェイスブックなんかを見てみると、「大変だ」とか「助けて」なんてネガティブな日記を書く人は少ないみたいだから。

むしろ「自然に感謝」とか。「お魚さんありがとう」とか。
スピリチュアルな世界に目覚め始めている人が増えているのがおもしろいところだと思う。

まぁボクから見ると笑い話なわけだけど。
正直、こんな話を聞いたときには不謹慎だけど大爆笑してしまった。

まぁボクも海外を回っていて、どうしようもなくなったことが幾度となくあったので彼らの気持ちはよくわかる。
だから強く生き抜いて欲しいと思います。

ボクが思うに、このコロナによる気持ちの変化っていうのは別に「あきらめ」なのではなくて、むしろ「良い変化」なんじゃないかって感じられるところもたくさんあるんですよね。

実際にボクが住んでいるホーチミンだって経済が死んだことによってだんだんと変化が起き始めています。

ベトナム人はこの経済が完全にストップした状態を見て

・今回の件で政府を見直したよ
・家で久しぶりに家族と過ごして、本当に大切なことに気づいた
こんなことを言い始めている人が多いみたい。

ボク個人の感想としても、なんか最近は街の環境が住みやすくなっている気がするんですよね。

たとえばバイクが減ったことによって空が晴天になってきています。
おかげで屋上に上がって空を見上げたら心が晴れ晴れとしてきます。
それに鳥のさえずりが増えたりもしてるし、人間の代わりにいろんな動物が活動的になり始めている気がします。
だって人は街を歩いてないけど、犬は明らかに元気になってきてるもんなぁ、、、

ボクは毎晩星空を見るっていう趣味があるんだけど、夜空は明らかに変わりましたね。
今までより空が澄んでいるので、見える星の数が2倍くらいになっていると思います。

iPhoneアプリで星座を教えてくれるやつがあるでしょう。
夜空にiPhoneをかざすと星座がわかるってやつ。
あれを使って毎晩星座をボケーっと見てるんですけどね。

コロナのおかげで優しくなる世界

日本に住んでいる日本人の話を聞いていると寂しい気持ちになる。
ニュースはずっと経済の心配をしていたり、世のお父さんは「学級閉鎖で娘が家にいるから気まずい、、、」なんてことを言っていたりするみたいだ。

うーん。世知辛い世の中だなぁ、、、

いやいや。
経済の話はよくわかる。
日本ではお金がないとみんなの気持ちがすさんでいくんだろうし、実際問題生きていけないですもんね。

会社が倒産する、っていうのも大きな問題ですよね。
お金がない人にとっては、明日からどうやって生きていくんだ、って話です。

でも途上国でもっと追い詰められているボクから見れば、日本はまだまだ余裕があるんだなぁ、という風にも見えるんですよね。

こんなことは言いたくないけど、「娘さんが家にいて気まずい」のは娘さんが死なないと思ってるからでしょう。
もし死にそうになったら、気持ちは必ず変化すると思う。

お金の話だってそう。
もし仮に日本人全員が失業しちゃったら、さすがにもう経済に興味はなくなってるでしょう。

コロナがきて1ヶ月で貯金がつきる人だっているだろうし、1年はもつ人だっていると思うけど、もし長期戦になってきたら結局みんな同じだと思う。
12年続いたらどうかな。
それでも余裕、なんて人はほとんどいないと思うんですよね。

案外、こんなふうにコロナが異常に長引いて、それでベーシックインカムが始まったりするのかもしれないけど。

今の日本ってなんでも経済優先で、みんなが個人プレーなのがさみしいところ。
コミュニティを大切にしないからお隣さんに「お醤油貸して」なんて言えない雰囲気ができてしまった。

きっとその言葉を言うと「あの人、醤油も買えないのか、、、」と思われてしまうのがみんな怖いんだと思う。
あまりに個人主義が浸透しちゃって、家族とのコミュニケーションまでめんどくさくなっちゃっている。
そんな時代だ。

一度コロナをきっかけに徹底的に貧乏になってしまうと良いのかもしれない。
そうすれば人に頼らないと生きていけない時代がくるに違いないですから。

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yusan

ホーチミン在住8年。元ベトナム語通訳です。 もともとはベトナム人材関係の仕事をしていたんだけど、現在はコロナのせいで失業中。 良い仕事があったら紹介してください😷

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